書籍:「思い込みの防災」からの脱却
近年、地震や集中豪雨などによる災害が多発しており、気象庁も新たな防災情報として「危険警報」を新設するなど、防災に対する関心が、改めて高まっている。
防災研究の第一人者である著者が憂う喫緊の課題は、住民の「主体性の回復」と「依存意識の払拭」である。
本書はこの課題に焦点を当て、防災をめぐる行政と住民のコミュニケーションの在り方をメインとして解説したものである。
そのなかで一貫して重視されているのは、防災に関する社会一般の「通年」への過信や鵜呑みを可能な限り避け、それらを「懐疑」のまなざしでみてみるというスタンスである。
電話 | 03-3585-4427 |
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著者 | 及川 康 (東洋大学理工学部都市環境デザイン学科教授) |
発売元 | 株式会社 日本マネージメント・リサーチ |
ホームページ | https://www.nmrweb.biz/index.php |
【目次】
- 第1章 防災探求の準備/災害社会工学の視座
- 第2章 「津波てんでんこ」で命を救えるか?
- 第3章 過去の災害を忘れないでいられるか?
- 第4章 詳細情報と曖昧情報
- 第5章 避難情報廃止論
- 第6章 「高い災害意識」は必要か?
- 第7章 防災の責任の所在
- 第8章 主体的な防災をめぐる住民と専門家のコミュニケーション
四六判並製本:280頁
定価」1980円(10%税込)