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防災協力隊がなぜ必要なのか

□はじめに  現状はどうなっているのか、地震がきたらどうなるのか
 防災のしおりを参照してください。東京アピール

□阪神淡路地震を振り返って
 平成7年1月17日午前5時46分(火)、振り替え休日の翌日、7時10分が日の出時刻だがまだ暗かった。ゴォーという音、すごい揺れ、20秒もなかった。兵庫県南部地震ともいう。当初震度4と発表した。ニュースでははじめ死者は4,5名から始まって結果5500人、負傷者が4万数千人となった。わずか10秒の揺れでどうしてこんな被害者が出たのか。内容は家屋の倒壊による死者が88%、火災による死者10%、地滑りなどが2%圧倒的に家屋の倒壊が多かった。それも木造家屋が多かった。

□東京でおこったら
 阪神淡路が東京に起こったらもっと大きな被害や東京独自の災害も発生するだろう。阪神淡路はM7.2はそれほど大きな地震ではない。M1で30倍違う。関東大地震はM7.9、今回の地震は震度は小さかったが、震源が非常に浅かったし(14km)大都市でおき、大きな被害となり大都市地震への危機を強くした。

 東京では、パンフレットから地震の知識を確認・・・いろんなタイプの地震があるが、今回予想されているのは、昭和63年6月中央防災会議「南関東地域直下の地震の発生は、ある程度切迫性を有している」いつどこでは現在では予知できない。関東大地震は100年後  宮城県沖26.5年周期、現在20年たっている。 東京都では震度、液状化の分布地図も作成している。

 東京での予測は火災による死者が多いと考えられている。阪神淡路では当日無風でも神戸市内175件全域294件。水道が使えない、消防車は道路は塞いで通れない。燃えるままにまかせてしまった。7000棟の建物が燃え、この火災で長田区を中心として550人が亡くなった。消防研究所によると地震直後にガスもれによる引火で起こる火災が多かった。その他予想できなかったことに、電気が復旧する段階でおきた通電火災があった。(175件の内44件)関東大震災では、風は風速20m、出火件数は昼時で東京市で150件。通電火災は東京消防庁でも気がつかなかった。阪神淡路まで東京での予想は755件で通電火災は入っていなかった。「地震だ火を消せ」は常識だが、避難の時はブレーカーをおろせが加わった。

  関東大地震  予想全壊棟数 区部 36000棟、半壊83800棟155400棟
           予想焼失棟数 区部320000棟632600棟
           死者 区部  6717人、負傷者136800人156400人
           帰宅困難者  区部3348000人/6949000人
           避難生活者  区部1260000人 545000世帯

□私たちの山王34丁目はどうなるか?
 山王台地の地盤は強固といわれていますが、所詮大災害の前には決して万全ではありません。自治会の中心部は道路も狭く木造の家屋が密集しています。倒壊家屋や崖崩れが多く予想されます。あくまで平均的な予想として、火災での焼失家屋は18.9%といわれていますので、5棟に1棟は結果として焼失する可能性があります。

 では実際に神戸と同等の地震が発生したらどうなるのでしょうか。 皆さんはまず、自己の安全を確保します。普段から家具を固定していない方は下敷きになる可能性もあります。次にストーブやガスの元栓を閉めます。しかし発生した火災への対応はどうなるのでしょうか?

 山王34丁目は道路が狭く、消防車のホースが届きにくいとされる消火困難区域に指定されています。大森消防署管内の3台の消防車は病院や重要な消火の活動にあたり、消防団もその指揮下に入ります。発生した火災は燃えひろがるにまかせざるをえません。風があればどんどん燃え広がります。避難するにも崖崩れや塀がくずれて通れないところも現在でも予想されています。なかには隣の人も気付かないまま閉じ込められたり挟まれたままの人も発生します。

 1日中逃げまわり何とか広い山王公園や弁天池に避難しましたが、それから先どこに行くのか解りません。環七以内は交通禁止区域になって車は通行できません。自治会の指定避難所として馬込東中学校へ集団で避難しますが、お年寄りや病人怪我人を世話する人もいません。留守の家は警ら団もなく荒らされ放題。避難生活が始まっても布団や日常品の奪い合いが起きることもあります。

 情報は重要です。こんな時はデマも流れます。ラジオは災害情報交差点モードで各局とも同じ放送を行っています。固定用行政防災無線で区からの情報が放送されます。
 病院は被害の程度によりますが馬込小学校および付近の小関病院と東邦医大が指定病院になります。

 これらのことは考えただけでも恐ろしいことです。各行政機関では充分話合いが行われ備えを進めています。大田区では防災カメラや無線情報システム、防災行政組織など都と一体になって、いろいろな施策を重ねています。しかし時間帯や住居の関係でなかなか直に機能しないことも考えられます。

 そこで私たちの自身の生命身体財産を少しでも守るために、自らの市民防災組織が必要となってきています。まさしく地域の日頃からの連携と訓練です。

東京都震災予防条例 第一条
 都民は災害を防止するために互いに協力をするとともに、地域および区市町村が行う防災事業に協力し、都民全体の生命身体および財産のあくてんと確保に努めなければならない。

□防災市民組織の現状と活動
現状 帰宅困難者の集まり
     人数不足
     他の町会では災害時のリーダーとして(自分の家族の安全を確認)
         倒壊家屋からの救出や救助、災害弱者の安全確認初期消火活動
         一時避難場所への誘導と秩序の維持活動、お年寄りや病人怪我人の世話
        指定避難場所への移動と秩序の維持活動
         避難生活での給食や生活環境の整備
通常の活動
    月1回のポンプ操法と防災会議
     警報発令時状況に応じ巡回
    安心パトロール(12月~3月)
     こどもまつり(8月)
    出初式(1月)
     防災倉庫や用具の管理   その他

□最後に
<家庭での備えについて>

  • 日頃から家族で半年に1度は災害発生時の対応とその後の連絡法や避難先、行動予定等を打ちあわせておいてください。 
  • 防災グッヅは年に2回は点検。特に笛やライトが便利です。
    ラジオ、懐中電灯等の緊急持ち出し品を確認しておいてください。
  • 家具の固定もしておいてください。近所の人に頼んでもいいです。
    ある地域ではボランティアもあります。(どなたかお願いします)
  • 悲観的に準備して、楽観的に対処する。
  • また常日頃から皆さんが近所の人と何らかの協力関係を築いて、大きな災害のときの助け合いに備えておいてください。

<実際に地震がきたら>

  • まずテーブルや布団をつかって我が身を守ることに専念してください。
    火を消そうとして揺れている中を動いては行けません。
  • 外にいるとき、ブロック塀や自動販売機に寄りつかない。凶器となります。
  • 落ち着いたら直ぐに火を消してください。ガスの元栓をしめてください。
  • ガラスから守るためにスリッパをはいてください。ドアを開けてください。
  • 更に大きな余震が来るかもしれませんので注意してください。
  • 怪我人が近くに居る場合は救助してください。
    必要なら近所の人に声をかけて助けてもらいます。
  • 電話が混雑します。携帯電話は大変混雑して使える可能性が低いです。
    公衆電話が優先されます。
    災害ダイヤル171を覚えておいてください。
  • 火事が発生していたら、協力し合って消火に努めてください。
    その際も身の安全を優先させてください。
  • これらの一時行動を速やかに行えるよう普段から意識しておけばとりあえずは安心です。

<最後の最後に>

  • 緊急事態との認識を持っていただきたい。もっとも起きなければ何でもないことですが?!
  • 防災意識の啓蒙に努めてください。これらの事を井戸端会議で広めてください。
  • 何かの仕事を受け持ってください。
  • 消火隊員を集めてください。
  • あなたは防災リーダーとして近所の家族を把握し、まとめてください。

 

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